バイク スーパーカブ

50歳前に腰を痛めてしまうまで、ずっとバイクに乗っていました。若い頃には排気量の大きなバイクを何台も乗り換えましたね。腰を痛める前の、50歳前には250ccのバイクとホンダのスーパーカブの2台に乗っていました。

でっかいバイクとスーパーカブの魅力

バイクの魅力

バイクの魅力は一言では語れません。バイクの愛好者のひとりひとりバイクに感じている魅力は違うからです。例えば、バイクの魅力について、こう語る人もいるからです。「バイクは不便だから好きだ。バイクは面倒だから好きだ。バイクは快適な乗り物じゃないから好きだ」というものです。どうでしょうか?バイクに乗ったことのある人なら分かると思います。

長い間バイクに乗っていた人が、ある日突然、バイク屋さんを呼んで、バイクの買取り査定をしてもらって、そのまま中古バイクとして売ってしまったということを聞いたことがあります。その人は、ある日突然、バイクが面倒になったと言うんです。バイクが面倒だから好きだというバイクの愛好者がいると思えば、バイクをいきなり面倒だと査定してもらって買取ってもらう人もいる。こういうことなんです。バイクの魅力というのは人それぞれに感じ方が違うのです。

また、バイクの魅力のひとつにバイクメーカーにこだわるということもあります。俺はホンダ一筋だという人がいれば、今までに乗ったバイクはカワサキだけだという人もいます。また、2サイクルのオフロードバイクが好きだから、ヤマハとスズキのオフロードバイクばかり乗っているという人もいます。バイクの魅力というものは人から言われて感じるものではありません。

ホンダ スーパーカブとはどんなバイク?

ホンダのスーパーカブは、昭和33年8月に発売になりました。以来、生産累計は1億台を超え、世界最多量産及び販売台数を記録しています。ホンダのスーパーカブは世界で最も愛されているバイクとなっています。
世の中のいろいろなものが進化し変わっていく中で、もちろんバイクも変わっていきました。しかし、そんな中でホンダのスーパーカブだけはほとんど変わっていません。そのフォルムはもちろん、「経済的なバイク」、「タフなバイク」というイメージも変わりませんでした。これほど変化をしないバイクは他には見当たらないし、また真似も出来ないでしょう。事実、ホンダのスーパーカブを真似たスズキのバーディーやヤマハのメイトなどもありますが、生産台数やその性能においても太刀打ち出来ないでいます。

ホンダのスーパーカブはオートバイの新しいジャンルを生み、そしてスーパーカブは日本の、そして世界の道を走ってきました。それはオートバイの歴史だと言っても過言ではありません。

ホンダのスーパーカブの魅力

ホンダのスーパーカブが生まれたのは昭和33年。その4年前に本田技研の社長の本田宗一郎と、常務の藤沢武夫が二ヶ月間ヨーロッパを視察して廻っていた。そして、新しいオートバイのコンセプトが決められた。『実用的で軽く、操縦性にすぐれ、小型で強力なエンジンを備えていること』。そして、四年後、あらゆる意味で独創的なスーパーカブは生まれた。発売に先立って大規模な広告キャンペーンを打ち出した。発売初日の東京ショールームだけで5千万円の売り上げを叩き出し、その後も売り上げを伸ばし続けた。60社ほどあった当時の二輪メーカーのほとんどが姿を消した。

初代のスーパーカブのスペックを紹介します。

エンジンはOHV4サイクル。9,500回転で4.5馬力。自動遠心クラッチの3速ミッション。また、ウインカーやテールランプ、ニュートラルランプまでバッテリーから電源を取って安全面でも配慮が感じられる。当時は2サイクル全盛時代にあったので、この4サイクルというだけでも画期的なことでした。音が静かで燃費もいい。オイルも撒き散らさない。スマートなオートバイの誕生でした。