6月なので、結婚式の話を・・・という訳ではありません。
親戚の子が、仏滅の日に結婚式を挙げたいと言って来ました。相談された訳ですが、簡単なことのようで、実は軽く受け流すことが出来ないような難しいことも含んでいます。
結婚式を仏滅に挙げようと思っていたら、「仏滅に結婚式だなんてとんでもない」と親から怒られた・・・とか、親戚や上司に考え直すように言われた・・・とか、ありそうですね。
仏滅に結婚式を挙げることはそんなに悪いこと?
ホントは仏滅に結婚式を挙げてもよかった・・・という声もよく聞きます。近年では、年配の方も仏滅(六曜)を気にしないという方も増えて来ましたが、まだまだ気にする方も多いのも事実です。
仏滅にはお祝い事を避けるという考えは若い世代ほど希薄です。なぜ仏滅に結婚式を挙げてはいけないの?という問いに答えると共に、仏滅に結婚式を挙げるメリットもご紹介します。
そもそも仏滅とは
先日、ある集まりがあって、たまたま隣にいた若い方と話をしました。そして、何かの話から「仏滅」の話になったのですが、知らないと言うんです。
え~っ?と思って、周りの10人ほどの若い人たちも聞いてみると、もう一人が知らないと言いました。率として約2割。理由を聞けば、スマホのカレンダーを使うので、そういうのは書いてないとのこと。
ま、確かに・・・ ^ ^;
「仏滅」とは『六曜』の内の一つです。6種類の曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の一つです。六曜は日本で一番一般的な暦注(暦にある日時や方位の吉凶やその日の運勢)の内の一つです。六曜は多くのカレンダーなどに記載されているので、目にされる方も多いと思います。日本で六曜はかなり定着しています。特に冠婚葬祭などの儀式や行事には六曜を意識して判断することも多いですね。
しかし、元を正せば根拠のない迷信だと言えるので、公共のものには使用されないことが多いのです。例えば、この「仏滅」も、元は『全てが虚しい』との解釈から「物滅」となっていました。それが、近年になって「佛(仏)」の字が当てられたのです。いわば「仏滅」は当て字なのですね。
それでも一般の人たちに根付いたものは強く、根拠のない迷信だとしても、六曜を信じる人や気にする人が多いのも事実です。
仏滅に結婚式を挙げようとすると
現在では少なくなって来たとは言え、「結婚式は大安に挙げる」ということがまだまだ常識的なものになっています。まずは、親や親族からから「わざわざ仏滅に式を挙げなくても・・・」という声が出て来ます。
仏滅に結婚式を挙げるのは縁起が悪い!
仏滅は縁起が悪いから、結婚式は別の日にしなさい・・・と、周りの人たちから忠告されるでしょう。上記の六曜を気にしない人からでも、とりあえずの忠告はあると思います。
しかし、なぜ仏滅にお祝い事をしてはいけないのかと説明を求めると答えられない人が大半です。何故かと言えば、六曜も仏滅もそのもの自体が曖昧なことが多いからです。
それでも、仏滅に結婚式を挙げようとすると「縁起が悪い」とか「非常識」だとか言われてしまいます。更に、「仏滅に結婚式を挙げると離婚率が高い」などと根拠のないことを持ち出されたりもします。
それでも、仏滅に結婚式を挙げたいなら
仏滅の日に結婚式を挙げたいと言えば、周囲から反対の声が上がることは必至です。それでも仏滅に結婚式を挙げたいのならば、いくつかのポイントをクリアしなければなりません。
【まずは自分たちの気持ちをしっかり持つ】
仏滅に結婚式をしたいという「それなりの理由」があるはずなので、それを明確にすることです。近い将来に夫婦となる二人でその気持ちをしっかりと持つことが大切です。
「それなりの理由」というのは、それぞれあると思うので、ここでは深く掘り下げません。しかし、ある程度の理由がなければ、周りを説得することは出来ません。
【親や親戚の説得】
仏滅に挙げる結婚式に理解を示してくれるというよりも、六曜などは気にしないというご両親ですと話は簡単なのですが、どうでしょうか。結婚の場合は、ご両家の両親を説得することになりますから、大変と言えば大変なことです。
結婚式の日を決めたらたまたま仏滅だったという理由もありと言えばありなのですが、結婚式場側でも「この日は仏滅ですが・・・」と、注意してきますから、うっかりはないですね。
自分たちが調べたメリットをいくつか用意しておくと良いかもしれません。
例えば、「仏滅に結婚式を挙げると費用が安い」でも構いません。二人で一生懸命に結婚式を挙げるためのお金を貯めたけれど、どうしても足らないので結婚式場の「仏滅割引」を利用したいという理由でも構いません。理由なりメリットなりを伝えることが大切です。
そして、親戚の人たちへの説得も大変かもしれません。特に、祖父や祖母の場合、何が何でも仏滅だけはダメ!・・・という感じで、聞く耳持たずということが多いかもしれません。自分たちの気持ちを一生懸命伝えましょう。祖父母にとって孫は可愛いので、仏滅に式を挙げて何かあったら困る・・・という気持ちも大きいのですが、その孫から一生懸命な気持ちを聞けば心が動いてくることもあると思いますよ。
ついでながら、何かにつけて小言を言って来る上司の説得は、軽くやっつけましょう・・・ ^ ^例えば、大安吉日を考えて日取りを決めようと思いましたが、1年以上先にしか空いていなかった・・・という程度でいいでしょう。貴方が尊敬する上司ならば、貴方のすることに小言を言ったりはしないでしょう。
「その2」では、仏滅に挙げる結婚式のメリットなどをお伝えします。
<<-その2- に続きます>>