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五十肩はある日突然やって来る!
気付いたら腕が上がらなくなっていた・・・、急に激しい痛みに襲われた・・・、五十肩は突然にやって来ます。そして、未だに五十肩になる原因が判明していないのです。
五十肩になったことに気付いた時はいつ?
気付いたら五十肩になっていた・・・という方がとても多いので、どんな時に五十肩になっていたことに気付いたか聞いてみました。
朝、着替えをしていて、シャツに腕を通そうとしたら激痛が走った。・・・四十代 男性
洗濯物を干そうとして腕を上げたら、腕から肩にかけてすごい痛みを感じた。・・・五十二歳 女性
ブラジャーを着けようとすると、肩から二の腕辺りまでズーンという感じの痛みを感じた。・・・三十八歳 女性
電車に乗っていて、つり革を持とうとしたら痛くて腕が上がらなかった。・・・四十六歳 男性
仕事中に伸びをしたら、左肩から左の肘辺りまで激痛が走ってうずくまるほどだった。・・・五十九歳 男性
皆さん、いろいろなシチュエーションで、痛みを伴った形で五十肩に気付いたようですね。
五十肩ってどんな症状が出る?
五十肩になったばかりの初期と後期とでは症状が違います。
また、人によって現れる症状が異なるのも五十肩の特徴です。
【初期】
五十肩は上記のように、何かをしようとしたら、何かをしたら肩や腕に激しい痛みを感じたというところから発症に気付きます。
五十肩の初期の症状はこんな感じです。
- 初期には何もしなくても痛みを感じる
- 肩または腕が上がらない
- 夜の睡眠中に目が覚めるほどの痛みを感じる
- 痛みで寝返りもできない
- うっかり腕を上げたりすると激しい痛みに襲われる
この時期には、髪を洗うことや髪をとかす、ドライヤーを使うなどの動作がやりにくく、とても不便になります。
【後期】
後期になると、何もしなければ痛みが起こらないので精神的には楽になりますが、肩や腕を不用意に動かしたりぶつけたりすると再び激しく痛みだしたりするので気を付けなければなりません。
- 何もしなければ痛みを感じるということがなくなる
- 初期の肩回りの炎症のために肩や腕を動かしにくい
- 肩または腕を動かせる範囲が狭くなっていることがある
- 症状はだんだんと回復していくので楽になる
痛みなどの症状が和らいで来て、回復に向かってゆく時期になりますが、完治までは1年ほどかかる方も多いのが現状です。
五十肩になる原因は?
五十肩になる原因は、まだしっかりとは解明されていません。原因は分からないのです。
ただし、五十肩は四十肩とも呼ばれることから分かる通り、四十代くらいから発症する方が多いので、身体の老化に伴って肩回りにも支障が出て来るのではないかと言われてはいます。
五十肩になりやすい人は?
五十肩に特別なりやすいという人はいません。五十肩は四十肩とも呼ばれることから、40代以降の方がなりやすい症状だということだけは分かっています。その他の、性別や職種、運動習慣の有無などによっての発症事例の偏りなどもありません。
五十肩の治療は?
五十肩の治療にはさまざまな治療がありますが、五十肩は放っていても自然に治ってしまうことから、治療をしない人も多いようです。しかし、症状を軽くしたり、早く完治するためには治療を行うことをお勧めします。
病院の整形外科での治療とは
【注射による治療】
即効性があると言われる注射による五十肩の治療があります。
特に初期の痛みが激しい時期に行うと痛みを和らげる効果や肩の動きをスムーズにする効果があります。
症状によって、ステロイド注射やヒアルロン酸注射を使い分けます。
ただし、ステロイド注射には副作用や制限もあるので信頼ある医師の下で受けるようにしましょう。
【薬による治療】
薬による治療には、炎症や痛みを抑える湿布薬や内服薬、座薬、塗り薬などが処方されます。
【温熱治療】
物理療法の一つで、患部を温めて鎮痛効果や回復促進を狙った療法になります。
【運動治療】
回復に向かい始めた肩の症状の軽減と肩の可動域を広げるための治療になります。
五十肩が治るまでの期間はどれくらい?
五十肩が治るまでの期間は、それこそ人それぞれです。数ヶ月で治ってしまった人や、半年かかった人、1年以上かかった人など、完治までの期間はまちまちです。でも、病院などで適切な治療をしてもらえば、完治までの期間は短くなることが多いですね。
まとめ
五十肩になってしまった場合は、まずはしょうがないと諦めるしかありませんね。
五十肩はそのまま放っておけば治ってしまうので、多くの皆さんが治療しません。しかし、適切な治療を行うことで完治までの期間がグッと短くなります。辛い痛みを長く我慢することはありません。早めに信頼できる専門医の診療を受けましょう。