春。この時期はいろいろなモノが旬の時期を迎えます。
その一つにえんどう豆があります。早速、えんどう豆ご飯を炊いてみたのですがとても美味しかったので、えんどう豆について調べてみました。
目次
えんどう豆について
えんどう豆と一口で言っても、何となくふんわりしたイメージです。よく言われるのが、グリーンピースとえんどう豆は違うの?、大豆は?・・・などなど。
そもそもえんどう豆って・・・?
このブログでも初めから「えんどう豆」と書いていますが、豆を省いて「えんどう」と呼ぶ方も多いですね。
実は、えんどうを漢字で書くと「豌豆」となり、すでに豆が入っているので「えんどう豆」と呼ぶと「豆」が重複していることになります。
学名でいう和名では「エンドウ・豌豆」となっています。が、このブログでは「えんどう豆」で通します。何の根拠もありませんが・・・ ^ ^
えんどう豆の種類は?
えんどう豆は、その用途によって品種分けされています。用途というよりも、その食べ方によってと言った方が的確でしょうか。
ここでは大まかな種類別に特徴を記します。
硬莢種と軟莢種
えんどう豆は莢(さや)の硬さによって、硬莢種(こうきょうしゅ)と軟莢種(なんきょうしゅ)に分けられます。
【硬莢種】
莢が硬いために、莢は食用にはされず中の実(豆)を食用とします。グリーンピースや一般的にえんどう豆と言われている種類になります。関西地方で広く使われているうすい豆(うすいえんどう)なども硬莢種に含まれます。「実えんどう」とも呼ばれています。
【軟莢種】
莢ごと食用にする種類のエンドウです。絹さやえんどうやスナップエンドウ、さとうざやなどが代表的なものです。「さやえんどう」とも呼ばれます。
えんどう豆とグリーンピースは違うの?
これは世間でよく議論になることですね・・・というのは嘘ですが、多くの人が「どうなんだろう」と思っていることは確かですよね。植物の分類から言えば、グリーンピースはマメ科エンドウ属エンドウ種に含まれますので、えんどう豆もグリーンピースもエンドウだということです。
元々、グリーンピースという呼び名には、若い成熟していない豆という意味も含んでいるという見解もあるんですね。
また、先日に私も食べました「えんどう豆ご飯」なのですが、関東圏ではグリーンピースを使いますが、関西圏では「うすい豆(うすいえんどう豆)」を使います。
家で「豆ご飯」と言えばグリーンピースを使ったご飯でした。その頃はあまり好んで食べてはいませんでした。しかし、ある時に三重県に住んでいる親戚の伯母さんが家の豆ご飯を食べ「これは青臭いし、豆の甘みも食感も悪い」と言って、うすい豆を送ってくれました。
そのうすい豆で作ったえんどう豆ご飯は香りも良くとても美味しくて、それからは家の豆ご飯はうすい豆を使うようになりました。グリーンピースが苦手な方でもうすい豆のご飯ならイケるかもしれません。
えんどう豆と大豆は違う?
豆の代表格の大豆は、えんどう豆とは違います。植物的にはマメ科ダイズ属に属しますので、えんどう豆のマメ科エンドウ属とは分類が異なります。
『大豆は畑の肉』と言われているくらいに良質で豊富なたんぱく質を含んでいます。大豆の用途や食べ方も多岐に渡っています。日本人の食生活に欠かせない食材となっています。
大豆を暗室で発芽させればモヤシとなり、完熟前のものは枝豆として食されます。完熟した大豆は、納豆や豆腐、油揚げなどに加工され食されます。他にも大豆油やしょう油、味噌、きな粉、豆乳などにも加工されて食用にされます。
莢(さや)を食べる絹さやとスナップエンドウは同じ種類?
さやを食べる種類のえんどうとしては同じに思いますよね。
その通りで、絹さやもスナップエンドウも莢を食べる軟莢種になります。
しかし、絹さやは日本でも古くから馴染みのえんどうなのですが、スナップエンドウはつい最近になって見掛けるようになったと思う方も多いと思います。それはその通りで、スナップエンドウは1980年頃になってからアメリカから輸入されるようになった新品種なんですね。
それでも、絹さやは莢を食べるえんどうと言っていいと思います。中にある豆は小さくて豆とも言えない状態だからです。それに比べてスナップエンドウの場合は、中の豆もほぼ成熟したと言っていい程に大きな豆になっていますから、莢と豆の両方を食べるえんどうと言うのが正しいでしょう。この意味でも、スナップエンドウは新しい品種だと言えると思います。
えんどう豆の旬や栄養は?
えんどう豆の旬はおおよそ春だな・・・という認識くらいで、あとはいろいろな食べ方がある食材だというくらいしか認識はないですね。あっ、これは私の認識ですけれど。なので、ちょっと調べてみました。
えんどう豆の旬はいつ頃?
この項目は簡単に終わってしまいそうですが、えんどう豆の旬についてです。
基本的にえんどうは暑さに弱いので、えんどうの旬は3月の初めから5月、6月くらいまでとなります。聞いたところによれば、食べて一番美味しいのは5月から6月にかけての時期に収穫されたものだということです。
ただし、市場ではハウス物のさやえんどうやスナップエンドウなどを年中手に入れることが出来ます。しかし、やはり旬の季節に収穫されるものが一番美味しく感じられ、味わいも深いですね。
えんどう豆の栄養は?
さすが、えんどう豆は豆類ですね。その栄養価は非常に高いです。
主な栄養素は次のようになっています。
- βカロテン
- カリウム
- カルシウム
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- 葉酸
- リン
- たんぱく質
- 食物繊維
- アミノ酸
まとめ
えんどう豆と言っても、いろいろ種類があって食べ方も変わってきます。例えば、えんどう豆ご飯が食べたいと思ったら、グリーンピースかうすい豆を使うのが一般的なレシピとなります。逆に、絹さやえんどうならば、味噌汁やお吸い物、卵とじ、炒め物、肉じゃがやその他の料理の彩りにも使えますよね。
えんどう豆は豆類なので栄養価も高く、食物繊維も豊富ですから、健康食としてたくさん頂きたいものですね。
発芽玄米でえんどう豆ご飯を作って、その美味しさからえんどう豆についていろいろ調べてみましたが、参考になりましたら幸いです。
えんどう豆の旬はもうしばらく続きますから、たくさん食べましょうね。