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アルツハイマーの予防ができるのなら知りたい予防方法
父親が70歳をちょっと過ぎたところでアルツハイマー型認知症になりました。かかりつけの医者に、いろいろ聞いてみたり、ネットで調べたりするとアルツハイマーの予防法があるということを知りました。もう20年以上も前のことですが、今では自分自身が知りたい年齢になってしまいました。ちょっと加筆してまとめました。
アルツハイマーとは
ドイツの病理学者のアルツハイマーが、進行性のある記憶障害を伴った痴呆患者の報告をしたことが、アルツハイマー病の由来となっています。
通常、アルツハイマーは45~65歳ほどで発病する大脳の萎縮性の疾患です。痴呆に伴って失語や失行、失認などがみられるものです。発症率は高齢になるほど高くなります。しかし、近年では若年性アルツハイマーと言われる、18~64歳でアルツハイマーにかかる人が出てきて年齢は関係なくかかる病気だと言われるようになりました。
アルツハイマーの初期症状としては、軽度の人格の変化や不安や抑うつ、睡眠障害、幻視妄想などが現れます。ごく初期には本人も気付かないほどの頭痛やめまいなどの症状から始まります。それが、まもなく不安感に襲われたり、夜の不眠などが起こることで、うつ病と間違ったりしてしまう場合もあります。
アルツハイマーは早期発見によって、早期からの対応で症状の進行を抑えることが出来ます。更に、現在では、症状の進行の抑制だけではなく、本当のアルツハイマーへの移行をもとめることが出来るようになりました。アルツハイマーの対処には初期症状を見逃さないことが大切なこととなっています。
アルツハイマーの予防方法 その1
アルツハイマーにならないよう、日頃の生活習慣を見直し、健康的な生活を過ごすよう心掛けましょう。また、アルツハイマーの初期症状に気づいたらすぐに医師に診てもらいましょう。初期症状を見逃さないことが、本格的なアルツハイマーへの移行を防ぐことに繋がります。
食事の塩分や動物性脂肪を控えて、バランスよく摂るようにしましょう
厚生労働省では、食塩の摂取量の目安を1日10グラム以下としていますが、実際の日本人の塩分の摂取量は多めになっているそうです。今は健康だと言っても、予防として塩分の摂りすぎには気をつけましょう。日本の和食には塩を使うものが多いので、意識して塩分は控えるようにするとよいでしょう。脂肪の摂取量は1日50~70グラムが目安だと言われていますが、健康を考えるとその脂肪の種類にも気を配り、出来るだけ動物性脂肪よりも植物性脂肪を摂るようにしましょう。
もちろん、各種ビタミンなどの栄養を摂ることも非常に大切です。特に良質なたんぱく質の摂取は重要ですので意識して摂るようにしましょう。野菜や海藻なども多めに摂り、食事のバランスを考えて摂るようにしましょう。
アルツハイマーの予防方法 その2
アルツハイマーは初期症状を見逃さないことが大切だということが分かってきました。しかし、アルツハイマーも他の病気と同じように、アルツハイマーに罹らないようにするための予防がとても大切なのです。日頃の生活を見直して悪いものは改善するように心掛けましょう。
適度な運動をし、手足をよく動かして脳に刺激を与えるようにしましょう。
歩行に支障をきたすようになると、脳の機能も低下すると言われています。これが直接アルツハイマーの発症に結びつくとは言えませんが、日頃から歩くことを心掛け、脳を刺激して脳の代謝と循環を活発にさせましょう。
脳を刺激するには手を動かすことも有効です。料理を作ったり、ピアノやギターといった楽器を弾くのも脳への刺激には非常によいとされています。このように、ちょっとしたことからアルツハイマーの予防に結びつくことがとても多いので、身体の機能を衰えさせないようにすることが大切です。
生活習慣病の大きな要因とされている深酒とたばこはやめ、規則正しい生活を心がけましょう。
アルツハイマーの発症と飲酒との関係ははっきりとは認められてはいませんが、一定以上の飲酒歴のある人は、アルツハイマーになりやすい傾向があるとのことです。このことからも、過度の飲酒は控えた方がいいと言えます。また、たばこも脳血管性痴呆の危険因子となっていますので控えましょう。ただ、飲酒や喫煙が原因でアルツハイマーにすぐに罹るわけではありません。あくまでも、その予防として健康な若い内から気をつけるべきで、過度の飲酒は控え、禁煙を心掛けるのがいいでしょう。
アルツハイマーの予防方法 その3
アルツハイマーは、脳への刺激が少なくなると発症しやすくなるというデータもあります。身体を動かすのに支障をきたすようになると、脳の機能も低下するようです。絶えず、脳に刺激を与えられるような生活をするのがアルツハイマーの予防にも繋がるということです。
頭部への怪我をしないよう転倒を防止する
アルツハイマーの発症因子として、頭部の外傷が一番に挙げられています。つまり、転倒による頭の打撲がアルツハイマーを招く危険性があるということです。頭への怪我を防ぐために転倒をしないよう、普段から意識して歩くなどの運動を心掛けておきましょう。また、屋内においても、転倒防止のために段差をなくすとか、暗いところがないように照明をつけるなどしておくのがよいでしょう。転倒からの頭部外傷ばかりではなく、転倒によって骨折を招き、そのまま寝たきりになってしまったという事例も多く耳にしますので、日頃からの運動は非常に有効に働くと思います。
興味と好奇心を持って生活することを心掛ける
あらゆることに興味を持ったり、好奇心を働かせたりする生活をしていると、自然と集中力と注意力が付き、脳が活性化し、絶えず脳に刺激が与えられるためにアルツハイマーの予防に大いに役立つそうです。お住まいの地域の行事やボランティアなどに積極的に参加したり、自分の趣味を持ったりして、興味と好奇心を旺盛にし、脳を活性化させるよう心掛けることが大切です。