介護時に気を付けたい床ずれにはこの対策を!
父親が10年ほど前に亡くなりました。父親が亡くなる10年ほど前から介護が必要になり、かかりつけの医者からいろいろな対処方法を教わりました。その時のメモが出て来て、介護でいろいろな悩みを持った方に協力出来るかもしれないと、多少の訂正や加筆をしてまとめてみました。参考になればいいのですが。
床ずれとは?
床ずれの原因は、何らかの要因で寝たきりになってしまい、例えば自分で寝返りなどをうてなくなってしまって身体の一部分だけが長い時間、圧迫され続けて床ずれが起きてしまう訳です。ということは、寝たきりになることを予防すればいいのでは?ということになってしまいますが、ここでは不幸にも寝たきりになってしまった時に床ずれにならないように防止するということに焦点を当てていきます。
床ずれは、一度なってしまうととても治り難いものですので、とにかく床ずれが出来にくくするよう気をつけて予防をしましょう。床ずれになってしまってからの対処方法は非常に大変なものですので、床ずれにならないことを第一に考えるのが得策でしょう。床ずれは、主に身体の骨が出ているところに出来易く、寝ていて圧力のかかるところに出来易いです。主に、頭のうしろや腰(尻)、肩や肩甲骨の辺りが出来やすいとされています。
まず、圧力がかかった部分の血行が悪くなり、最初は皮膚が炎症を起こしたようになり、それからの進行はさまざまになりますが、皮膚組織の壊死が始まり、皮膚に大きく穴が開いたようになってしまうこともあります。皮膚がんになるケースもありますので、早めの治療をしなければなりません。いずれにせよ、床ずれかもしれないと思うことがあったらすぐに医師に相談することが大切です。
床ずれの予防と防止
床ずれが起こってしまうと、非常に治り難いものですので、まずは予防が大切です。介護をする人は大変ですが、床ずれになってしまうと尚更大変なことになりますので、床ずれ予防を心がけるとよいでしょう。まずは、栄養を十分に与えて身体の中から代謝がよくなるよう気をつけましょう。また水分の補給も十分にしましょう。次に血行をよくするように、目が覚めている昼中は出来るだけ身体を起こすようにして日光浴やマッサージを心がけるようにしましょう。シーツや寝巻きなどは柔らかいものを使うとよいようです。あとは、やはり身体を清潔にしておくことが一番です。これが予防の第一歩です。
床ずれの防止には、寝ている時に同じところに圧力がかからないように、身体の向きを変えてあげましょう。介護する方は大変ですが、1時間か2時間に一度は身体の向きを変えてあげましょう。最初に、仰向けになっていたら左横向きにしたり、または右横向きにしてあげたりしましょう。横向きにした場合は、身体が安定し易いように柔らかなタオルやクッションを当ててあげることも大切です。
床ずれの治療
床ずれの最大で最良の治療は予防だと言われています。それほど、床ずれになってしまった場合は、非常に治り難いということなのです。とにかく、寝たきりになってしまっても、床ずれにだけはさせないと思うことが大切なのです。
しかし、床ずれの予防や防止の対策をしたにも関わらず、床ずれになってしまった場合はすぐに医師に相談することが悪化を防ぐ第一の条件です。早期発見、早期治療が床ずれになってしまった時の治療の最良の条件です。床ずれは放っておけば、非常に厄介な病気となります。「家庭の医学」的なものには、床ずれは治療困難な潰瘍と記述されていることが多いことからも、とても治療し難い病気だと言えるのでしょう。
現在ではいろいろな治療法と薬の進歩でかなりの確立で治癒することが多くなったということです。ただし、早めの発見と早めの治療ということは変わりません。