先日、散歩中にある親水公園に寄りました。
すると、人だかりがあったので、近づいて行くと、蛍の幼虫の放流をするということでした。
「蛍の里」を作るという目的の会だそうです。
目次
初夏に蛍狩りを楽しむために自然に親しむ 蛍の幼虫の放流
早ければ5月中旬にはホタルが光りながら舞うそうです。
この親水公園では、まだ蛍の乱舞と呼ぶにはまだ遠いそうですが、会では、ホタルが少しずつでも増えてくれることを願って、毎年、ホタルの幼虫の放流を行っているそうです。
夏の風物詩「蛍狩り」
「蛍狩り」と聞いてピンと来る方はどれだけいるのでしょう。「蛍狩り」が死語とは言いませんが、耳にすることが少なくなりました。
何となく、「蛍狩り」の意味を知らない方も多いのでは?・・・と、思ってしまいます。
それでも、「蛍狩り」という言葉を知らなくても、蛍狩りをしている人はとても多いんじゃないでしょうか。
夏の風物詩と言えば、「蛍狩り」などと答えるのは、
還暦過ぎたオヤジくらいなものか・・・ ^ ^;
蛍狩りとは
「蛍狩り」とは、文字通りに蛍を捕ったりすることではありません。
「ぶどう狩り」や「いちご狩り」、「みかん狩り」、「松茸狩り」といった、食べ物を採ることを差すことが多いので間違える人もいるんでしょうね。「熊狩り」や「猪狩り」などもありますしね・・・ ^ ^
蛍狩りは、蛍を捕まえることではなくて、光る蛍を見ることを言います。光る蛍の鑑賞をすることを差すんですね。
言葉の勉強としては、「紅葉狩り」と同じ使い方ですね。
「狩り」という言葉には、四季折々の風物を鑑賞して楽しむという意味も含まれているんですね。
さて、蛍の幼虫の放流に話を戻します。
ホタルの幼虫を放流
虫がダメな人にはキビシイ写真ですが… ^ ^ 、この幼虫から、あの美しく光る蛍になるんですね。
今回はゲンジボタルの幼虫が放流されました。
参加していた子供の中には、ホタルの幼虫を初めて見る子も多かったようで、あちこちから「ウワッ」とか「ウへ~」とか、いろいろな驚きの声があがっていました。
それでも、コップに入れられていたので、各々コップを手に小川の川べりに近づきます。
そして、みんなで小川に蛍の幼虫を放流します。
家族で参加している方もいらっしゃいました。
みんなと同じ場所ばかりじゃなくて、少し離れた場所にも放流してあげなくちゃと、少し遠くで放流です。
今やホタルの幼虫も売っている
ホタルの幼虫はたくさん用意されていました。
プラスチックのコップに幼虫を、
5、6匹ずつ分けて入れられていました。
しかし、こんなにもたくさんのホタルの幼虫を、何処から調達したんだろうと、素朴な疑問が生まれました。
係りの人に訊いてみると、購入したということです。
ホタルの幼虫も販売されている時代なんですね。
もちろん、メダカを売っているペット屋さんもありますし、昆虫を売っているペット屋さんもある時代ですから、ホタルの幼虫が売られていてもなんの不思議もありませんね。
帰ってから、ネットでちょっと検索すると、ホタルの幼虫を販売する販売店が多数ヒットしました。
逆な見方をすれば、こういったところから、
自然を増やすという考えも必要かもしれません。
親水公園内の小川
親水公園にある小川ですから、人工的な小川です。でも、自然がいっぱい感じられます。
水草もあって、綺麗な水が流れています。
このようなところを眺めていると、ビオトープという言葉が頭に浮かびます。
ビオトープの定義は多様化していますし、賛否もあったりしますが、自然に親しむということは広めるといいと思っています。
この親水公園も、維持管理はとても大変だと思われます。
でも、手を入れ過ぎてはいけないこともあるということで、とても難しいですね。
今回は、蛍が飛んでくれる場所になって欲しいという願いが込められたホタルの幼虫の放流会でしたが、非常に良い試みだと思います。
会を運営する皆さんは大変ですが、陰ながら応援したいと思います。
蛍の生態について
難しい説明は省きますが、先日放流されたホタルの幼虫がどうなっていくのかを簡単に説明します。
正確さは定かではありませんので、間違いがあっても責めないでくださいね・・・ ^ ^;
ホタルの幼虫の食べ物は
放流する時に、係りの方が指差しながら、「カワニナは向こうの方に多いようです」と言っていました。
カワニナはホタルの幼虫の大好物の食べ物です。
以前は、ホタルの幼虫はカワニナしか食べないと言われていましたが、ゲンジボタルの幼虫は、タニシやサカマキガイなども食べていることが分かってきました。
しかし、今回用意された幼虫はほぼ成長しているので、あまりエサは食べることはないそうです。
ちなみに、成虫になって美しく光っている時には、何も食べないそうです。なので、口も退化しているそうです。
放流された幼虫について
先日、放流されたホタルの幼虫は、ほぼ成長した幼虫だということです。
大きさも2cmを超えるような幼虫でした。中には小さな幼虫も混じっていました。
小さな幼虫の中には、成虫にならずに、来年の時期まで水の中で過ごすこともあるらしいです。
でも、大半の幼虫は大きく成長していましたもうすぐ蛹(さなぎ)になる幼虫です。
これから川の水温が高くなってくると、川から出て、上陸します。
そして、土の中に潜って約40日間。その後にさなぎになります。
さなぎで10日~2週間ほど経つと羽化して、成虫になります。
でも、成虫になった蛍は1週間から10日ほどしか、生きられません。
成虫になった蛍は何も食べないそうです。せいぜい水を飲むくらいだそうです。
まとめ
たまたま寄った親水公園で、珍しいホタルの幼虫の放流を見ることが出来ました。
ホタルの幼虫を間近で見ることも珍しいのですが、このようなホタルの幼虫の放流会に立ち会えたことで、ホタルと自然というものに改めて関心を持つようになりました。
早ければ、5月の中旬に蛍が飛び始めるらしいので、今年は是非とも蛍の光をじかに見たいと思っています。