このドールハウスは花屋さんをイメージしたモノです。
フラワーショップを外から眺めている感じですね。
ドアに近づくとこんな感じです。花屋さんって、花が所狭しと置いてあって・・・。何となく花屋さんの雰囲気が伝わって来ますよね。
ウィンドウ越しでは見えにくいので、ウィンドウを外しました。こんな感じです。可愛らしく出来ていますよね。
目次
ドールハウスとは
ドールハウスは、言ってみればミニチュアの家です。元々はヨーロッパの発祥で女の子の玩具でした。それが、手作りの工作物として大人が楽しむようになり、愛好家が世界に広がりました。
縮尺は1/12スケールが標準とされていて、その様式は建物そのものから、建物の内部、部屋の内部、部屋の一部や家具などに焦点を当てて表現されます。
日本では、昭和の雰囲気のある商店を表現したドールハウスも人気です。
ドールハウスを始めたきっかけ
ドールハウスを始めようといきなり始めた訳ではありません。実は、還暦オヤジが「お姉ちゃん」と呼んでいた、いとこが昔からやっていたんですね。そのいとこの所に行き、いとこが作った作品を見ては、すごいなぁ・・・って思っていました。もちろん興味もありました。
還暦オヤジの趣味の一つにプラモデルがあるので、似ているところを感じていました。プラモデルの場合は、ジオラマと呼びますね。厳密には、ドールハウスとジオラマは違うんですけれど。
いとこが作るドールハウスは、リアリティがあってとても好きでした。上の写真の花屋さんのドールハウスも「お姉ちゃん」の作品です。
ある日、いつものようにいとこ作品を見ている時に、「これを作ってくれない?」と、写真を渡されました。その写真には、昔の八百屋さんの店先にあった野菜が入った木箱が写っていました。
じゃ、作ってみるか・・・と、還暦オヤジがドールハウスに手を出した瞬間でした。
最初はちょっと手伝ってあげただけ
還暦オヤジが作った八百屋さんの木箱はなかなかの評判でした。すると、今度はこれ。次はこれ・・・と、次々に頼まれました。
いろいろと作った中にはこんな物もありました。
ミニチュアの本です。ドールハウス作成のテキスト本などの付録として付いていた、ミニチュアの本のカバーを切り抜いて、バルサの板を挟んで作ってあります。本の背はバルサの板をサンドペーパーで丸くして本物の本のようにしています。写真でも本物のように見えるでしょうか?写真を撮る時に、比べるものがないと大きさが分からないので、目の前の本棚にあった村上春樹の「ノルウェイの森」の単行本の上に置いてみました。キシリクリスタルの飴も置いてみました・・・ ^ ^
このミニチュアの本は、いとこだけのものではなく、いとこのドールハウス仲間の分も作りました。
正確な数は覚えていませんが、4~5百冊くらいは作ったかな・・・ ^ ^
ドールハウス作成のテキスト本の付録には、他にも缶詰やビンなどのラベルや、お菓子や食料などの箱を展開したものなどもありました。当時は、製品の小物を作るのは大変でした。
今でしたら、お菓子の箱などをバラシて、パソコンでスキャンして縮小すれば、簡単にミニチュアのお菓子の箱を作ることが出来ますよね。でも、この頃はまだwindows95が発売される前で、パソコンも持っていませんでしたから、本の付録を利用するしかありませんでした。
自分にも出来ると思った
いとこの作品の部分的なところを手伝っている内に、全体を完成させるイメージが出来て来ました。
縮尺さえ間違わなければ、笑われるようなドールハウスを作ることはないだろうと思いました。そして、数年の間に4つのドールハウスを完成させましたが、今は一つも残っていません。写真だけでも撮っておけばよかったと思っています。
実は、いとこの作品の花屋さんのドールハウスも手伝っています。
花が植えてある小さな箱や台、右の壁にある棚や棚に置いてある5つの青いポットなどは還暦オヤジの作った物です。覚えているのはこのくらいですね。
ドールハウスのブーム?
1999年にフルタ製菓と模型製作会社の海洋堂がコラボした『チョコエッグ』が大ヒットしました。
ミニチュアの物が注目され始めたのですね。海洋堂が作成する精巧なフィギュアを集める人が爆発的に増えたのですね。
すると、そのフィギュアを並べて飾っておくだけではなく、そのフィギュアに合った背景を作ったり購入するようになりました。言ってみれば、ジオラマのようなものなのですが、それがドールハウスにも繋がったのですね。
その頃から、各地でドールハウス展のような催しが数多く開かれるようになりました。これがドールハウスのブームとは言えないまでも、多くの人たちの関心を集めていたことには違いありません。
男のドールハウスはプラモデル感覚だ!
還暦オヤジもハマったドールハウスですが、やはりプラモデルを作っている感じでしたね。プラモデルでも、メーカー名も知らないような値段の安いプラモデルのキットは、細部の縮尺がいい加減だったりするので、全体から見ると違和感が起きます。
同じようにドールハウスも、縮尺がいい加減ですと違和感が起きます。例えば、部屋の中を再現したドールハウスの場合、部屋全体から見ると、椅子の脚が太すぎるということが起きたりします。
女性の場合は、雰囲気を楽しむという方も多くいらっしゃるのでそれでいいのかもしれませんが、いとこの作品が違和感なく見られるのは、その辺りをリアルに近づけているからだと思います。
ドールハウスのキットも売られている
他人が作ったドールハウスを見て、いいなぁと思っても、「あんな細かい物を手作りなんて出来ない」という方のために、今やドールハウスもキット化されています。
日本で人気がある昭和の店舗のドールハウスのキットも販売されていますね。
上で述べたように、違和感のないように縮尺されているキットを探すか、多少は自分で補修するつもりで購入しましょう。
キットを購入して、自分なりにカスタマイズしていくというのも楽しいことかもしれませんね。
まとめ
今は遠ざかってしまったドールハウス作りですが、時間があったらいつでも始めたいと思っています。
そんな時が来るだろうと、ドールハウス作成のための材料や道具が押し入れの奥に入っています。
先に述べた『チョコエッグ』からの影響だと思うのですが、現在ではケーキや食品サンプルのミニチュアが付いているストラップも流行しています。
これらを見る限り、ドールハウスそのものだと思ってしまいます。ドールハウスに興味が出て来たら、ミニチュアの食品サンプルのようなものから始めると楽しいんじゃないかなと思います。
ドールハウスに限らず、趣味を持つことは大切なことだと思います。
二十数年前に一度だけドールハウス教室なるものに行ったことがあります。いとこのドールハウス仲間が開いた1日だけのドールハウス教室でした。
その教室に、お孫さんといらしていた年配の男性がいらっしゃいました。今思えば、その男性は今の還暦オヤジくらいの年齢だったでしょうか。お孫さんと楽しそうに作っていました。
その時の男性の参加者はその方と自分だけだったので、少しお話もさせて貰いました。やはり、以前にプラモデルをよく作っていたということです。お孫さんがドールハウス内に置くケーキを作っているのを見て、面白そうだと思っていたということです。
それで、お孫さんから一緒に行って欲しいと頼まれて来たそうです。お孫さんはプリンを、その方はホットケーキのミニチュアを作っておられました。今でもよく覚えています。
ドールハウスに限らず、趣味を持つ大切さってこういったところにあると思います。