ゴールデンウィークが終わって一息ついた頃になると、スーパーの店頭に青い梅が並びます。
食べるための青梅ではないんですね。梅酒のための青梅なんです。梅酒を仕込める時期はとても短いです。その時期を逃さないように梅酒を作ります。
基本の梅酒の作り方を伝授します。さあ、自家製の美味しい梅酒を作ってみましょう♪
目次
失敗しない美味しい梅酒の作り方
梅酒作りはそんなに難しいものではありません。
ただし、梅酒作りのキモになるところだけは、絶対に手を抜かないようにしましょう。
基本的なことをしっかり守って作れば、必ず、美味しい梅酒が出来上がります。
梅酒を仕込む時期は?
梅酒はいつでも作ることが出来るわけではありません。
では、梅酒をいつ作ることが出来るかと言えば、梅の収穫時期になります。
地域にもよりますが、5月下旬から6月上旬が梅酒に適した青梅の収穫時期になります。
梅が採れるようになったら梅酒の仕込み時期だと思ってください。
街のスーパーの店頭などにも、所狭しと生の青梅が並べられます。それを見たら、おっ!梅酒の仕込み時期だ!と思ってください・・・ ^ ^
スーパーの青梅がなくなったら、梅酒はもう仕込めませんね。5月下旬には注意していましょう。
ちなみに、5月に梅酒の仕込みをして、すぐに飲めるわけではありませんから、お間違いなく。少なくとも3ヶ月は置かなければ、美味しくはありません。
梅酒を作るための材料は?
梅酒の材料は、生の梅さえ手に入れば、他はすぐに揃う物ばかりです。
【梅酒の材料】
青梅:1kg
氷砂糖:500g以上(好みで増やしてください)
ホワイトリカー:1.8リットル(アルコール度数35度)
密閉容器:4~5リットルほどの広口ビンなど
竹串:2、3本(青梅のヘタを取るためのもの)
【材料選びのポイント】
・青梅は粒が大きくて新鮮で、キズのない物を選びます。
・砂糖は氷砂糖を使いましょう。溶ける時間も重要です。
・アルコール度数が低いお酒は使わないようにしましょう。
(腐ったりカビたりする可能性が高くなります)
・容器はしっかりと蓋が出来るものを用意しましょう。
・上記の材料の量ですと、3リットルの容器では厳しいです。
(氷砂糖や青梅の量によっては入りきらないことも)
・青梅のヘタを取るのに金属のフォークなどは避けます。
(梅が金属と反応し易いらしい。大丈夫だと思いますが)
美味しい梅酒を作る手順
梅酒作りは決して難しいことはありません。
大切なポイントだけは押さえて焦らずに仕込んでいけば、失敗することはほとんどありません。
【梅酒作りの作業手順】
1.まず容器のビンを熱湯で消毒します。その後、よく乾燥させます。
2.青梅を丁寧に洗います。キズがあるものは除きます。
3.洗った青梅を2~3時間ほど水に浸けてアク抜きをします。
4.アク抜きが終わった青梅の水分をしっかり拭き取ります。
5.青梅のヘタを竹串で丁寧に取ります。
6.容器に、青梅→氷砂糖→青梅→氷砂糖の順で交互に入れます。
7.最後にホワイトリカーをそっと注ぎ入れます。
8.蓋をしっかりと閉めて冷暗所に置きます。
9.氷砂糖が溶けてしまうまで1日1回静かに容器を回します。
10.後は飲み頃になるまで、じっと最低3ヶ月は待ちます。
【梅酒を仕込むポイント】
・青梅は流水で洗います。洗剤は絶対に使わないようにしましょう。
・梅酒仕込みには水分は大敵です。ビンも梅も良く乾燥させます。
(だからといって、梅を天日干しにしないでください。傷みます)
・氷砂糖を使ってゆっくり溶かします。急ぐと梅が浮いてしまいます。
・初めての梅酒作りでしたら、ホワイトリカーを使いましょう。
(梅酒作りに慣れてから焼酎などを使ってみるのもOKです)
梅酒の熟成について
梅酒を仕込み終わると、飲み頃まで、待ち遠しくて、待ち遠しくて。待てば待つほど、手作りの梅酒を飲んだ時の感動はひとしおです。
梅酒はいつ頃から飲めるの?
作った梅酒は、3ヶ月ほど経った頃から飲み頃となります。しかし、3ヶ月ではまだまだ若いという感じがします。青梅やホワイトリカーの尖ったところが、やっと取れ始めた頃と考えましょう。
まろやかさはこれから出て来るので、もう少し熟成を待ちたいところです。
しかし、梅酒の爽やかな飲み心地はこの時期になるでしょうか。この時期の梅酒が好きだという方も多いのです。
一般的には、半年から1年ほど寝かせた梅酒が一番美味しいと、耳にすることが多いですね。
いずれにしても、人それぞれの好みになりますから、
自分の好みの梅酒になる時期を覚えることが大切です。
超熟成の梅酒については、下記の「梅酒の賞味期限はいつまで?」を参考に
梅の実は取り出すの?
作った梅酒を飲み切る期間にもよりますが、1年から1年半ほど経ったら梅の実は取り出しましょう。
3ヶ月から半年ほどで梅を取り出すというレシピもあります。3ヶ月程度で、ある程度の梅のエキスが出るそうです。ただし、完全ではないそうですが。
梅の実を入れたままにすると、梅酒が濁ってきたり、種の味が出て来るとも言われています。
・・・が、これも好みです。
梅の実を入れっ放しにすると、梅から出たエキスが、また実に戻るとも言われていますから、梅の実を食べるのが楽しみな人にはOKじゃないですか。
実は、梅を入れっ放しというご家庭も多いみたいです。
梅の実を取り出すか、入れっ放しにするか・・・も、好みの問題になりますね。
梅酒の賞味期限はいつまで?
手作りした梅酒はいつまで飲めるのでしょうか?
答えは、いつまでも!・・・です。
家庭で作った梅酒でも、10年物とか20年物とか聞きますからね。
手作りの梅酒には賞味期限はありませんが、それは基本通りに作った場合に限って・・・と付け加えます。
特に使用したお酒のアルコール度数が低い場合は、カビが生えたり、腐ったりしやすいからです。基本は、アルコール度数の高いお酒を使用することです。
年代物の梅酒を作って楽しむのもいいんじゃないでしょうか。
梅酒作りにレシピなし!
「梅酒作りにレシピなし!」と、よく耳にします。
そうなんですね。「梅酒作りはこうだ!」と決めつけることはないんですね。
このブログでも、「好みで・・・」とか、「別の・・・」というようなニュアンスで書いているところが何箇所かあります。梅酒には、いろいろな作り方やいろいろな楽しみ方があります。
最初は基本に忠実に作って、慣れてきたらオリジナルな要素を加えるのも楽しみの一つになります。
「梅酒作りにレシピなし!」とはよく言ったものだと思います。
まとめ
手作り梅酒の仕込み方はどうでしたでしょうか?こういったものを読むと、思わず作りたくなってしまいますよね。
幸いにも、手作りの梅酒の作り方のハードルは高くはありません。基本さえ守れば、誰にでも作ることが出来ます。
慣れてきたら、オリジナルな要素を加えて、個性的な梅酒を目指すのも、梅酒作りの楽しみ方だと思います。
この機会に、手作り梅酒の魅力にハマってみてはいかがですか・・・ ^ ^