知人から、「フォークリフトの資格を持っていると派遣で働くのに有利になるよ」と聞き、フォークリフトの資格についてちょっと調べてみました。
目次
フォークリフトの資格について
今まで、還暦オヤジはフォークリフトの資格については一度も考えたことはなかったですね。派遣で働くようになって工場の仕事に就いたりしてフォークリフトが身近になったことは確かですね。ただし、フォークリフトの免許を取りたいなどとは思ったこともなく、今回初めてフォークリフトについて調べてみました。フォークリフトの資格を取ると、仕事を探したり、例えば給料にも有利に働くのかなどを調べました。
フォークリフトの資格は仕事探しに有利?
フォークリフトの運転資格があると、工場や倉庫、ホームセンターのような倉庫型の小売店や、貨物駅や港などの構内、建設設備などの荷役作業の仕事が出来ます。普通の作業員よりも特別手当が付いたり、給料のアップが望めたりしますので、是非フォークリフトの免許を取っておくことをお薦めします。
同じフォークリフトの資格でも、1t未満のものと1t以上のフォークリフトでは資格が変わってきます。
1t未満の場合は「フォークリフト特別教育」の受講が必要です。1t以上の場合は「フォークリフト運転技能講習」を受けると、技能講習終了証が交付されます。
以上は、18歳以上であれば誰でも受講出来ます。フォークリフトの資格を持っていると転職や就職にとても有利になります。フォークリフトの資格の取得は難しそうに感じますが、実は合格率は95%以上と言われています。
フォークリフトの資格についてもう少し詳しく
フォークリフトの資格についての詳細です。
フォークリフトは荷物を運ぶためだけに特化された特殊な車両です。そのフォークリフトを動かすための免許は、実際は「フォークリフト運転技能講習修了証」になります。しかし、一般的には免許と呼ばれています。
フォークリフトの免許には最大荷重1t以上のフォークリフトなどの荷役作業の出来る車を操作する免許と、最大荷重1t未満のフォークリフトなどの荷役作業車を操作する免許に分かれています。
最大荷重1t以上のフォークリフトの場合はフォークリフト運転技能講習という資格で、最大荷重1t未満のフォークリフトの場合はフォークリフト運転特別教育という資格になります。
上記のフォークリフト運転技能講習とフォークリフト運転特別教育とも、普通自動車を運転できる普通免許と同じ18歳以上ならば受講資格があります。
フォークリフト運転技能講習や特別教育の資格を持っていれば、工場などの構内で荷役作業を行うことが出来ますが、公道を運転することは出来ません。
公道を運転するには、最大荷重1t以上のフォークリフトの場合は大型特殊自動車となり、最大荷重1t未満のフォークリフトは小型特殊自動車となりますのでそれぞれに対応できる運転免許が必要となります。また、公道では荷物を積んだり降ろしたりする荷役作業はできません。各フォークリフトの運転者としての資格やそれなりの運転免許があっても荷役作業は出来ません。
フォークリフト資格の講習について
フォークリフト資格の講習科目は、大型のフォークリフトの操作ができるフォークリフト運転技能講習と、小型のフォークリフトの操作ができるフォークリフ運転特別教育の資格によって異なります。
【フォークリフト運転技能講習】
技能講習は都道府県労働局長登録教習機関で行われ、講習科目や講習時間はフォークリフト運転技能講習規定に基づき決められています。
■講習科目
・学科
1.走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(4時間)
2.荷役に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(4時間)
3.運転に必要な力学に関する知識(2時間)
4.関係法令(1時間)
・実技
1.走行の操作(20時間)
2.荷役の操作(4時間)
【フォークリフト運転特別教育】
特別教育は企業等の各事業所または都道府県労働局長登録教育機関で行われ、安全衛生特別教育課程で規定された履修時間は12時間以上となっています。自動車免許を所持している場合は10時間以上の履修となっています。
■講習科目
・学科
1.フォークリフトの走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(2時間)
2.フォークリフトの荷役に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(2時間)
3.フォークリフトの運転に必要な力学に関する知識(1時間)
4.関係法令(1時間)
・実技
1.フォークリフトの走行操作(4時間)
2.フォークリフトの荷役操作(2時間)
以上のような講習内容となります。
フォークリフトの運転資格が役立つ仕事は?
フォークリフトの資格を持っていると就ける仕事の幅が広がると言われていますが、実際にどのような仕事があるのでしょうか。少し調べてみました。
【フォークリフトの運転資格が役立つ業種・職業・仕事場】
・製造業などの工場内や倉庫内、敷地内での商品の荷役作業
・ホームセンターなどの倉庫型の小売店内や倉庫内、敷地内での荷役作業
・大型スーパーなどの小売店の倉庫内や敷地内での荷役作業
・運送業や宅配便業者などの集配センター内、敷地内での荷役作業
・鉄道貨物取扱業者の構内や敷地内での荷役作業
・港湾等の構内での荷役作業
・建設設備仮設資材業の構内や敷地内、現場などでの荷役作業
・土木工事などの現場での作業
ざっと以上のような仕事があります。